アンケート 腰痛 2023年2月28日

STARTバック・スクリーニング・ツール

国際膝関節ドキュメンテーション委員会(IKDC)

STARTバック・スクリーニング・ツール

STarT Back Screening Toolは、プライマリ・ケアにおける非特異的腰痛患者を対象としたスクリーニングツールである。 9つの質問に基づき、腰痛の心理社会的側面が評価され、障害の残る腰痛を発症するリスクについての印象が得られる。 最後に、この結果は患者をサブグループに分けることによって、従うべき治療戦略の指針となる。

 

妥当性と信頼性

予後サブグループとツール全体のスコアのカッパ係数は、それぞれ0.71と0.65であった。 遷延性障害の相対リスク比は2.19(95%信頼区間)であった: 中リスク群では1.10-4.38)、7.30(95%CI)であった: 高リスク群ではそれぞれ4.11-12.98)であり、予測的妥当性が示された(van den Broek et al. 2021)

 

採点と解釈

STarT Back Screening Toolには5つの質問がある: 1.恐怖、2.不安、3.破局感、4.抑うつ感情、5.煩わしさ。 また、予後を悪化させる身体的危険因子に関する4つの質問も含まれている: 1.下肢の疼痛、2.頸部・肩部の疼痛、3.歩行障害、4.着衣困難である。 総合スコアは0~9(ベストからワーストまで)で、予後が悪化するリスクが低いグループ、中程度のグループ、高いグループに分けられる。

ツール全体のスコアが3以下であれば、予後リスクは低いと考えられる。 総合得点が4点以上、心理社会的下位尺度得点が3点以下の患者は中リスク群に含まれた。 心理社会的下位尺度得点が4点以上の者は高リスクカテゴリーに属すると考えられる。

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参考文献

Hill JC, Dunn KM, Lewis M, et al. プライマリケアにおける腰痛スクリーニングツール:初期治療のための患者サブグループの特定。 関節炎。 2008;59(5):632-641. 

van den Broek AG, Kloek CJJ, Pisters MF, Veenhof C. Primary care physiotherapyにおける筋骨格系疼痛患者におけるオランダ製STarT MSKツールの妥当性と信頼性[PLoS Oneに訂正掲載]。 2021 Jun 3;16(6):e0252912]. PLoS One』である。 2021;16(3):e0248616. 2021年3月発行 


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