質問票 痛みに関する不安 2 2023年3月

恐怖回避信念質問票(FABQ)

国際膝関節ドキュメンテーション委員会(IKDC)

恐怖回避信念質問票(FABQ)

Fear-Avoidance Beliefs Questionnaire(FABQ)は、腰痛患者の疼痛関連不安に焦点を当てた質問紙として広く用いられている。 FABQは、慢性腰痛が身体活動や仕事の構成要素にどの程度影響されるかを判断するために用いることができる。

FABQには2つの下位尺度がある。 身体活動下位尺度(FABQpa)は第1下位尺度(項目1~5)であり、仕事下位尺度(項目6~16)は第2下位尺度(FABQw)である。

 

妥当性と信頼性

恐怖回避信念の測定において、FABQとその2つの下位尺度は有効であり、信頼できることが判明している。 FABQpaのCronbach's alphaは0.75であった(テストリテスト信頼性はr=0.64)。 FABQwのCronbach's alphaは0.82であった(test-retest r=0.80)。

タンパ運動恐怖症尺度とFABQは、0.53(FABQpa)、0.76(FABQw)から、0.39(FABQpa)、0.33(FABQw)まで、程度の差こそあれ相関していた。

 

採点と解釈

FABQは全16項目からなり、0=まったく同意しない、6=まったく同意する、の7段階リッカート尺度(0~6)で評価される。

FABQには2つの下位尺度がある。 身体活動下位尺度(FABQpa)は第1下位尺度(項目1~5)であり、仕事下位尺度(項目6~16)は第2下位尺度(FABQw)である。

FABQ下位尺度の採点:

  • 項目 2、3、4、5 を合計し、身体活動下位尺度(FABQpa)を得点化する。
  • 仕事下位尺度(FABQw)を採点する際、項目6、7、9、10、11、12、15を合計する。

得点が高いほど、恐怖回避信念の程度が高いことを示す。

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参考文献

Waddell G, Newton M, Henderson I, Somerville D, Main CJ. 恐怖回避信念質問票(FABQ)と慢性腰痛と障害における恐怖回避信念の役割。 痛みだ。 1993;52(2):157-168. 

Wertli MM, Rasmussen-Barr E, Weiser S, Bachmann LM, Brunner F. 非特異的腰痛患者の予後因子としての恐怖回避信念の役割:系統的レビュー [Published correction appears in Spine J. Aug 1;14(8):a18]. スパインJ 2014;14(5):816-36.e4. 


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