簡易病識質問票(B-IPQ)

簡易病識質問票(B-IPQ)
B-IPQ(Brief Illness Perception Questionnaire)は、病気に対する認知的・感情的表象を評価するためのツールである(Broadbent et al. 2006). これは、認知的疾病表象、感情的疾病表象、疾病理解可能性表象を評価する8項目の質問紙である。
妥当性と信頼性
さまざまな集団において、簡易病識質問票(B-IPQ)の心理測定学的特性を評価した研究があり、その心理測定学的評価は、良好な並行妥当性および予測妥当性、変化に対する感受性、良好なテスト-反復信頼性を示している(Timmermans et al. 2017,Hallegraeff et al. 2013,Machado et al. 2019,Zhang et al. 2017). B-IPQは、良好な内的一貫性、満足のいく構成概念妥当性、許容範囲から良好な心理測定特性を有することが判明している(Timmermans et al. 2017,Hallegraeff et al. 2013,Machado et al. 2019,Zhang et al. 2017, Kuiper et al. 2022).
B-IPQは、糖尿病、喘息、腎臓病、がん、軽症疾患など多くの疾患で検証されている(Machado et al. 2019). B-IPQは糖尿病外来への出席率を予測する有用なツールであることが示されている(Kuiper et al. 2022). B-IPQスコアは、病気の認知が患者にとってどの程度脅威であるかを評価する可能性を提供する(Rivera et al. 2022). B-IPQは、B-IPQ総スコアと抑うつ・不安との間に有意な正の相関があることが判明している(Rivera et al. 2022). したがって、B-IPQは、さまざまな集団における病気に対する認知的・感情的表象を評価するための信頼できる有効なツールである。
採点と解釈
B-IPQ質問票を得点化するために、各項目は0から10の尺度で評価され、得点が高いほど病気に対する脅威の認識が強いことを示す。 合計得点は、項目3、4、7を反転させた8項目すべての得点を合計して算出される。 スコアの範囲は0~80点である。 スコアが高いほど病気に対する認識が悪いことを示す。 Kuiperら(2022)は、簡易病識質問票(B-IPQ)合計スコアのカットオフ点を、最近脊髄損傷を受けた患者において、<42は経験した脅威が低いことを示し、42~49は経験した脅威が中等度であることを示し、50以上は経験した脅威が高いことを示す、と報告している。
B-IPQ オンライン計算機
参考文献
著作権について
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